教育

認可保育園について解説

最終更新日 2024年3月27日 by degicame

認可保育園について

子育て世帯にとって関連の深い保育園ですが、一口に保育園と言っても2種類あることをご存知でしょうか。

それは「認可保育園」と「無認可保育園」です。

認可保育園は、国が定めた認可基準をクリアした施設です。

認可基準は施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備などいくつかあります。

認可は都道府県知事や政令指定都市市長、中核市市長に出されます。

そして無認可保育園は文字通り、上記の基準をクリアしていない施設ということになります。

今回は認可保育園について解説致します。

認可保育園の中には公立と私立の施設があります。

公立は自治体、私立は社会福祉法人、NPO法人、株式会社などが運営しています。

国から認可されている施設なので、補助金も出ます。

子育て支援や待機児童の解消に積極的な自治体では補助金額を上乗せしている場合もあります。

一方で補助金がもらえる代わりに園児を選べないことや保育料の上乗せが出来ないなどの制約があることも事実です。

預ける側としてのメリットは保育の質が保たれている確率が高いこと

預ける側としてのメリットは保育の質が保たれている確率が高いことが挙げられます。

保育の質という言葉には様々な解釈がありますが、子ども1人あたりに対しての保育士の人数や、施設の面積など、国の定める最低基準の質は確保されているという安心はありますね。

年齢別に保育室が整備されているので、特に乳幼児のうちは体の大きさが変わらない同年齢の子供たちと一緒に保育をしてもらえるのも、保護者としては嬉しいです。

また保育料が所得に応じて決定することもメリットです。

これは認可の場合、国や自治体から運営に関わる資金が補助されるシステムがあるので、保護者の金銭的負担が少なくなるからです。

兄弟や姉妹と同時に通わせる場合に保育料の減免措置がある自治体もあります。

給食室の設置が必須なので、毎日のおやつや昼食、延長保育の場合は夕食まで園内で栄養士が手作りしたものが食べれるのは保護者にとっても子どもにとっても嬉しいものです。

お弁当を毎日準備する必要もありません。

一方で認可と言えどもデメリットもあります。

保育時間のバリエーションが無認可に比べて少ないことはデメリット

まずは保育時間のバリエーションが無認可に比べて少ないことが挙げられます。

日曜祝日は休園する施設が多いですし、深夜保育を実施している施設も少ないです。

保護者の勤務時間や勤務日が不規則な場合は、逆に保護者の仕事の方に制限をする必要が出てきます。

また受入人数は施設ごとに制限されますので、満員の場合は空き待ちをする必要がありますし、空き待ちも先着で入園出来るわけではなく、保育の必要性が高い家庭を優先して自治体が決定します。

早く申し込んだからと言って、空きが出たらすぐに入れるわけではないので、保護者は復職予定を立てるのが難しくなります。

保護者が休職中だと優先順位が低くなるというポイントもあります。

無認可の場合は、空きがあれば保護者の就労状況や保育の必要性に関わらず入園出来ますし、認可の施設と違い、入園の可否がすぐわかるので、すぐ預けてすぐ働きたい方には向いているかもしれません。

認可に入園させたい場合は見学申込をし、第5希望までの園を記入し、自治体に提出、数か月後に可否が通知されます。

どこの園に入園出来るか、もしくはどこにも入れないのか、どちらにしても年度末に通知されるので、4月からの復職を予定していてどこの園にも入園出来なかったという場合は急いで他のサービスを手配するか、育児休業を延長するか選ばなくてはなりません。

認可は無認可に比べるとサービスのバリエーションも少ないことが多く、送迎バスがあるところは限られていますし、習い事の種類も少なく、保育料の支払いはクレジットカード払いは出来ず、引き落としのみということも多いです。

毎日の持ち物はオムツ、お手拭き、エプロン、着替え、布団カバーなどとても多く、子どもが小さいうちは汚してくることも多いので持ち帰りからまた洗濯して準備という手間も掛かります。

検討している施設は少しでも多く見学するのが見極める秘訣

どの保育園にしても、特徴は様々です。

施設のリニューアルでプログラムや雰囲気がガラッと変わることもあるので、検討している施設は少しでも多く見学するのが見極める秘訣です。

そこにいる職員や子供の表情を見て、自分や子供が通ったときになじめるか楽しめるかをしっかりイメージしてみましょう。

保育園は一生のうち、特に重要な幼少期に長い時間を過ごす重要な場所です。

安心出来る施設で、安心して預けられる園に出会えるよう、前もってきちんと情報を収集し、噂や口コミだけではなく自分で足を運んでみましょう。

最近では子ども食堂や園庭開放、育児相談など、地域に広く門戸を広げている保育園も多いので、そういったイベントに参加してみるのもひとつの手段です。

仕事と家庭の両立はハードですが、信頼できる保育園に出会えれば、それだけでストレスが軽減され、仕事のパフォーマンスも上がります。

家族の将来のために、まずは保育園選びをきちんと行うことから始めましょう。