デジカメ写真テクニック

degicame.org  ホーム
デジカメ写真をきれいに撮って楽しく編集しよう!
デジカメ写真 大きな輝度差を何とかしたい時

デジカメ写真テクニック コンテンツ

デジカメ写真ノウハウ前書き
コンパクトデジカメ編
デジカメ一眼レフタイプ編
レタッチ編
デジカメ写真こぼれ話
フリーソフトウェア紹介

デジカメ写真 大きな輝度差を何とかしたい時

今回のデジカメ写真こぼれ話では、輝度差の極端に大きな場合の処理について
書かせていただこうと思います。

昔、中井喜一が主演した、ビルマの竪琴という映画を見たことがあります。
熱帯気候の東南アジアの田園風景などが、非常に美しく描写されていたことが
印象に残っています。

今回、雨季のタイ、サコンナコーン地方にきて、写真撮影をしてみて、
ふと、輝度差の大きいことに気が付きました。

もちろん、ビルマの竪琴はミャンマーが舞台になっていますが、私が今この原稿を
書いているサコンナコーンは、ミャンマーまで約400kmくらいの、非常に近いところに
あります。

気候や、風景は、ほとんど同じといっていいくらいの、手付かずの原生林の中に、
水田や、集落が広がっている光景が、延々と続いています。

ここで、普通に写真を撮影すると、次の写真のようになってしまいます。


木々の間からの光が、木々が非常に暗く、逆に、曇天の空が非常に明るいので、
まるで、霧が出ているかのように、枝と枝の間の部分が滲んで見えます。

映画を見た当時は、雨季なので霧が出てるのかな?と思っていましたが、
実は、輝度差があまりにも大きいための、光のにじみというか、明るい部分が
飛んでしまって、白く輝いて見えるわけですね。

私個人は、この写真はこの写真で、美しいと思うのですが、写真の上で、あまりにも
白く飛んでしまう場合は、ちょっと困ってしまいますね。

たとえば、次の写真を見てください。


上の写真は、同じく熱帯雨林地方の、雨季の田園風景を撮影したものです。
地上の、草や、池、水田などの明るさを、肉眼で見た通りに撮影すると、
空に比べて、地表は非常に暗いので、逆に地表を明るくすると、
空は上の写真のように、真っ白に飛んでしまいますね。

記録写真としてはいいのかもしれませんが、空の部分が真っ白というのは、
なんだか、写真としては物足りない気がします。実際に、このときの空は、
今にも雨が降り出しそうな、どんよりとした雲でした。

空の明るさに、露出を合わせて撮影したものが、下の写真です。


非常にどんよりとした空の様子がはっきりとわかります。
しかし、地表の明度は、写真としては、少し、暗く感じます。

実際に、こういった状況では、もしも、ポジフィルムなどで、シャッターを切ったときに
写真が完成するという、条件を使っていたとすれば、空か地表かのいずれかを
犠牲にするか、もしくはハーフNDフィルターを使って、空の明るさ(明度)を
落としてやる必要があります。

ただ、ここで、デジタルの利便性が出てきます。私は、こういった状況の場合、
露出を空に合わせて撮影し、後からレベル補正を行って、空と地表のバランスを取る
やり方を選びます。

少し、レタッチしてみたのが、下の写真です。


気持ち、空がとび気味になりましたが、空のトーンを残しつつ、地表の明るさを
肉眼で見たように、修正できました。実際には、人間の肉眼は、明るい空の部分と、
暗い地表の部分を別々に見て、脳内で合成しているために、空がどんよりと暗く
曇っているときも、地表は明るく見えるのですが、デジカメのCCDは正直なので、
明るいほうか、暗いほう、どちらかに基準をあわせると、どちらかが犠牲になって
しまうのです。

一般に、曇天の日は、極端に空を大きく入れないほうがいいのですが、上の写真のように、
広く空を入れつつ、日本の風景とはまったく違った様子を写したいときは、
いろいろ工夫をする必要があるのですね。

投票する: 0人投票

↑の5つの星を選んでクリック(投票)してね。

コメント: 

ログインするとコメントを投稿できます