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デジカメ写真 レタッチ複合技part4

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デジカメ写真 レタッチ複合技part4

前項で、今まで解説してきたレタッチを複合して、A4サイズの写真プリントを行うのに十
分な画質の画像データを得る方法を解説してきました。

たて、横のサイズを計算して、200dpiの解像度でA4サイズのプリントを得るために、
1680×2400ピクセルの画像データを作るところまで解説したことになります。

この項では、最終段階のレタッチである、シャープネスのかけ方について解説していきた
いと思います。


これがその画像です。十分シャープだとは思うのですが、プリントするときには、ペーパ
ーの上で微妙にインクが滲んだりして、若干シャープネスが低下する場合があるので、
その分を補正します。

まずは画素数に換算すると、このデータがどれくらいのデータか計算してみます。
1680×2400=4032000でおよそ400万画素だということがわかります。

メニュー→フィルタ→アンシャープマスクと行くと、次のようなウインドウが現れます。


アンシャープマスクの、どの程度の適用量をかけるかという、設定画面ですね。
適用量とは、どれくらいの強さでアンシャープマスクをかけるかということです。

半径は、シャープをかける範囲を表します。ピクセル数が大きいと、見かけ上強く
シャープネスがかかったように見えます。

しきいちというのは、どれくらいの濃淡の差があった場合に、そこを輪郭線と
解釈するかを表します。

風景写真のように、細かいものまで、極力シャープにしたいときは、個々の数値を
小さくしますね。また、ポートレートなどのように、滑らかなグラデーションを
表現したいときは、個々の数値を大きくします。

設定値に、絶対的な値はありません。したがって、本当に気に入ったデジカメ写真を
プリントアウトしたいときは、いろいろ設定を変えて、ためしにプリントして、
仕上がりをチェックする必要があるのです。

とはいえ、初めての人にとっては、まったく皆目見当がつかないと思います。
かく言う私自身、デジタルレタッチ初心者の頃は、試しプリント→失敗の連続で、
参ってしまった経験があります。

そこで、大体の数値を、この拙文を読んでくださる読者の皆様のために、書いておこうと
思います。私の数値を基準に、適応量を増やしたり、減らしたりして、調整してみて
ください。

600万画素クラスのデジカメで、風景などをさつえいする場合、
適応量は70%、半径は0.5〜0.7ピクセル、しきいちは4くらいですね。

画素数が大きくなった場合は、適応量も強めにかけないと、変化が現れません。
私は、適応量110%、半径1ピクセル、しきい値4位が多いです。

上の作例写真の場合は、画素数が400万画素位で、600万画素よりも小さいですから、
適応量を50パーセントくらいまで落として、半径0.5ピクセルくらいでテストプリント
をはじめるといいのではないかと思います。

また、もしも、フィルムをフィルムスキャナーなどで、1000万画素クラスのデータとして
使う場合は、フィルムをスキャンするときに、どうしても解像度の欠落が起こりますので
適応量を150パーセント位まで、強力にかけることもあります。

一般に、ネガフィルムをスキャンしてデータにした場合は、解像度は高くなり、
アンシャープマスクの適用量も少なく済み、ポジフィルムをスキャンした場合は、
若干、解像度が甘くなるといわれています。実際に、経験上、そんな感じです。

現在はほとんどの方が、デジカメで写真を撮っていらっしゃると思うので、もしかしたら、
必要のない解説かも知れませんが、もしかしたら、昔のフィルムで撮影した写真も、
デジカメプリントしてみたいと思われる読者の方も、いらっしゃるかも知れませんので、
念のために、解説させていただきます。

ネガフィルムは、現像処理を行うときに、化学的にシャープネス効果が出ると
いわれています。

そのために、フィルムスキャンを行って、デジタルデータにしても、シャープネスの
劣化が少ないといわれています。

実際に私の経験でも、きちんとスキャンを行うと、アンシャープマスクをかける必要が
ないことも良くあります。意外と知られていないのですが、そういったことも起こります。

デジカメ写真全盛ですが、フィルムで撮影した写真には、フィルム独特の味わいが
あるので、私はよくフィルムカメラも使います。

過去のフィルム資産を生かしたいひとは、トライしてみてくださいね。

さて、それはともかく、アンシャープマスクをかけすぎると、思わぬトラブルも
出てきます。下の写真を参照してみてください。


わかりやすいように、ちょっと極端にアンシャープマスクをかけてみました。
なにか、白っぽい、ぎらぎらした感じの写真になっていますね。

アンシャープマスクをかけると、輪郭の境界線の部分に、白い輪郭線が入ってくるのです。
適応量が少ない場合は気にならないのですが、適応量を強くしたりすると、その輪郭線が
だんだんと太くなってくるので、それが、ぎらぎらした感じをデジカメ写真に
もたらすのです。

もちろん、上の写真は、読者の皆様にわかりやすいように、ちょっと極端に適応量を大き
くかけてみたのですが、写真が何か、ガリガリした感じになるときは、アンシャープ
マスクや、シャープネスが強すぎるのだと思います。

コンパクトデジカメなどは、撮影段階で、既にシャープネス処理を行うものが多いのです。
また、一眼レフタイプのデジカメも、カメラ本体の設定などで、シャープネスがかかる
設定になるものも多いので、くれぐれもアンシャープマスクのかけすぎには注意してみて
ください。

きちんとしたレンズを使い、三脚を使ったり、カメラをしっかり持って、手ブレなどを
防いで撮影すると、シャープネスはほとんど要らない位に解像度はシャープに写ると
思います。

私がアンシャープマスクや、シャープネスが、プリント直前や、データを完成させる最終
段階で使うようにと書いたのは、シャープネスを、2重3重にかけてしまうことを避ける
ためですね。

もうひとつ注意点です。アンシャープマスクや、シャープネスの処理を行うときは、
写真の一部を、拡大した状態で、行ってください。パソコンのディスプレイサイズに
合わせて、縮小した状態でアンシャープマスクや、シャープネスの処理を行うと、
細かい部分がわかりにくいために、ついつい、かけすぎてしまうケースが、まま、
起こります。

極端な作例写真でもおわかりいただけると思いますが、シャープネスのかけすぎは
見苦しいものです。

レタッチ複合技のまとめとして、レタッチは最小限度で済むように、撮影段階で
きちんとした撮影を行い、自分が、気持ち足りないかな?と思うくらいで、レタッチを
かけることをやめておくと、好結果が出る場合が多いと思います。それでは、皆様。
次回は、トーンカーブを使った補正について、書かせていただこうと思いますので、
よろしくお願いいたします。

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