この項では、露出とヒストグラムの関係を、もう少し詳細に行っていこうと思います。
まずは、下の図を参照してみてください。
3枚の写真があります。わかりやすいように、極端に撮影しましたが、
左から露出がアンダーになり、暗いもの、中央に適正な露出のもの、
右に露出がオーバーになって明るすぎるものと3種類あります。
それぞれのヒストグラムがどうなっているのか、ちょっと見てみましょう。
まずは、露出アンダーのものです。
ヒストグラムの山が全体に暗いほうへよってしまい、一番左の部分に大きくピークが
ありますね。
これは、真っ黒につぶれてしまっていることを表しています。露出がアンダーですね。
それでは、今度は、露出がオーバーになって、明るくなっているもののヒストグラムを
見てみましょう。
作例写真は、読者の皆様に理解しやすいように、極端に撮影しているので、
わかりやすいと思うのですが、上の図の、青色で囲んでいる部分は、データが
明るすぎて、真っ白に飛んでしまっていることを示しています。
真っ白に飛ぶということは、実はそこの部分のデータは
なくなってしまっているのです。
ということは、あとからどれだけレタッチをしても、もう救いようがないことを
意味しています。単純な算数の世界で、0はどれだけ掛け算をしても、0ですね。
パソコンとは、そもそも計算機なのです。デジカメも、ある意味では計算機の
塊ですね(笑い)
あとは、山が全体に右に寄っています。これは、非常に明るいデータが
集まっていることを示しています。
もちろん、被写体によっては、山が明るい方向へよる場合もありますが、
完全に飛んでしまうのとは、意味合いが違いますね。
山が右に(明るい方向へ)寄る例としては、雪景色などは、山が右よりに
きますね。ただし、一面真っ白に見える雪景色も、微妙に白さの度合いが
違いますから、右端に極端によってしまって、飛んでしまうのとは、
大きく意味合いが異なってきます。
それでは、適正露出のデジカメ写真のヒストグラムを見てみましょう。
上のヒストグラムが、適正露出のものです。右端、青で囲んである部分は、
データがまったく飛んでいないことを意味しています。
左端のグリーンで囲んである部分も、真っ黒につぶれたデータがないことを
意味しています。
ヒストグラムの山の位置は、先ほども書きましたように、被写体によって、
明るい目になったり、暗くなったりはしますが、基本的に、真っ白に
飛んだり、真っ黒につぶれる部分は、ないほうが好ましいです。
ただし、画面の中に、太陽などの、極端に明るいものが入る場合は、
そこの部分は、真っ白に飛ばさざるを得ない場合もあります。
特殊なケースと考えていいでしょう。
あるいは、意図的に、極端に明るいデータを作りたい。(明るい写真を意図して撮る場合)
は、画面内に真っ白に飛ぶ部分が出てきます。
しかし、基本は、全体がきちんと収まるようにというのが基本になります。
次項では、意図的に、極端にやったほうがよい場合、などのヒストグラムを
解説していきます。
このあたりは、撮影編の、露出補正ともかかわってきていますので、
しっかり押さえておくことをお勧めします。