この項では、ヒストグラムについて書かせていただきます。
デジカメ写真のレタッチというと、レベル補正、カラーバランス補正、
シャープネスの調整が、主な要素になってきます。
細かく言うと、非常にたくさんのレタッチのノウ・ハウがあり、それについては
徐々に解説させていただきます。
その中でも、レベル補正は、撮影時にアンダーになってしまった(暗く写ってしまった)
写真をある程度のレベルまで、修復したり、あるいは、オートで撮影して、
なにか物足らない写真を、ぐっと引き締めたりする、非常に重要なレタッチ技術です。
まずは、下の図を参照してみてください。
フォトショップの場合、メニューからイメージ→ヒストグラムと選ぶと、上の写真のよう
な、グラフが出てきます。これを、ヒストグラムといいます。
このヒストグラムは、たいていのデジカメでも表示させることができます。
撮影時に、皆さん、よく液晶画面で写真を確認されると思いますが、
実は、本当に大事なのは、このヒストグラムを確認することです。
なぜなら、液晶の画面は、あまり当てにならない部分があります。
たとえば、筆者の使っている、ファインピクスは、液晶画面は実際の写真よりも
明るく見えます。もしも、液晶画面だけを信じて、確認を怠ると、パソコンに
デジカメ写真のデータをコピーしてから、しっかり確認したときに、暗い写真だった
なんてことになります。
そこで、筆者は、露出で迷ったときは、必ずヒストグラムを確認します。
上の図の、ヒストグラムの部分のみを、大きく拡大してみましょう。
下図を参照してみてください。
ヒストグラムの山の部分が、大体、中央部分に集中しています。
これは、この写真がほぼ適正の明るさになることを示しています。
ヒストグラム表示機能は、たいていのコンパクトデジカメ、一眼レフタイプに
ありますので、撮影した画面を、液晶に表示させるときに、必ず表示するように
設定しておくといいかもしれません。
また、フォトショップや、一部デジタルカメラには、色別にヒストグラムを
表示させる機能がついているものもあります。
下の図を参照してみてください。
デジタル信号は、赤、青、グリーンの3色を混ぜて色を表示しています。
上の図のヒストグラムは、赤い色の表示を意味しています。
一番上の、単純に明るさのみで表示したグラフに比べ、中間から明るい方向への
グラフの山があり、このデジカメ写真が、赤い色を中間の明るさから明るい部分に
多く含んでいることを意味します。
ヒストグラムの読み方が、少しずつわかってきたと思います。
それでは、他の青と、グリーンの信号はどうでしょうか?
まず、青のヒストグラムを見てみましょう。
下図を参照してください。
上のヒストグラムは、青い色の信号がどれくらい含まれているかを示しています。
信号の山が、中間部分から暗い部分にかけて、たくさんデータが含まれていることを
示しています。
ここで、大切なことは、データの山が必ず中央になければいけないということは、
ありません。写真によって、山の一番高い部分の位置は変わってきます。
一番明るい部分から、一番暗い部分の範囲に収まっていれば、データ的には
正常といえます。
まずい例を次項で説明させていただきますので、このまま、読み進めてくださいね。
それでは、光の3原色(ディスプレイは、3色の光を混ぜ合わせて色を作ると先ほど
書きましたが、これを光の3原色といいます。ただし、印刷時のマゼンタ、イエロー、
ブルーの3原色とは、違いますので、混同をしないでくださいね。)のもうひとつの色の、
グリーンのヒストグラムはどうなっているのか、下の図を参照してみてください。
緑色のデータのヒストグラムは、上の図のようになります。中央の中間部分から、
暗い方向へのデータがたくさんあるのがお分かりいただけるかと思います。
この写真のバックグラウンドの写真がグリーンの背景を持っているので、
グリーンの信号が暗めのところに多く集まってきていることが
ご理解いただけるかと思います。
それでは、次項では、オーバー露出や、アンダー露出(明るすぎたり、
暗すぎたりした場合)の、ヒストグラムと、それに対する考え方の解説をさせて
いただきます。