前項で、プリントサイズから必要な解像度を求める方法を説明させていただきました。
この項では、実際に画像編集ソフトを使って、実際にその解像度にデジカメ写真を
リサイズする方法を書かせていただきます。
私は、解説にフォトショップver.5.5という、古いヴァージョンのフォトショップを
使わせていただきます。デジカメをお持ちの皆様は、フォトショップエレメンツや、
その他の画像編集ソフトウェアをお持ちだと思いますが、新しいソフトは、上位互換
で、古いヴァージョンのフォトショップの機能を網羅しているので、ほとんどの読者の
皆様は、私の説明と同等のことを、各自がお持ちの画像修正・編集ソフトウェアで
使えると思います。
特に、フォトショップエレメンツは、デジカメなどを購入した際に、よくバンドルされて
おりますので、たいていの人はお持ちだと思います。
それでは、解説をはじめさせていただきます。まずは下の画像を見てください。
上の写真の文字でわかるとおり、この元写真の横・縦のピクセル数は、それぞれ
3468ピクセルと、2736ピクセルあります。掛け算すると9488448となり、
この写真がおおむね1000万画素あるということになりますね。
これは、フォトショップのウインドウをチェックするとわかります。
フォトショップのメニューから、イメージ→画像解像度と行くと、
上のようなダイアログが現れます。
上から幅(横)3468ピクセル、高さ(縦)2736ピクセルというのが
おわかりになりますね。
その下の幅・高さ・解像度のダイアログ内の数字は、それぞれ
解像度72dpiの状態での実際のサイズを意味します。
つまり、上の城の写真を、まったく縮小せずに、パソコンのディスプレイの
標準的な解像度で表示すると、約128cm×96.8cmのとてつもなく
大きな画像データになるわけですね。
もちろん、そのような大きさでは表示不可能ですから
(部分的に確認はできるのですが、全体像を見るのは不可能ですね)
フォトショップなどは、ディスプレイ上で、縮小して
表示をしているわけです。
その下の画像の再サンプルというのは、画像を縮小、あるいは拡大
(あまりお勧めしませんが)をするときに、フォトショップが適度に
データを間引いたり、補完して足したりするやり方を意味します。
縮小に関しては、フォトショップの縮小法がダントツにきれいで、自然ですね。
ばいキュービック法とは、縮小方法のひとつです。ほとんどこれでいけます。
次に、上の城の写真を葉書のサイズに、縮小してみましょう。
前項でお話した通り、葉書の大きさは、長辺14.8cm短辺10cmです。
プリントをするときの解像度を、200dpiとすると、必要な解像度は、
昨日の計算どおり、インチに換算して
(10÷2.5)×14.8÷2.5)=4インチ×5.92インチ
ですから、必要なピクセル数は
(4×200)×(5.92×200)=800×1184となります。
そこで、ダイアログ内の数値を少し調整します。
解像度を200dpiにセットして、一番上の幅のダイアログ内の数字を1184ピクセルに
します。
縦横比を固定にチェックを入れておいてくださいね。
(でないと、画像がゆがんでしまいます。)
すると、自動的に、200dpiでプリントしたときに、長辺(幅)の大きさがセンチで、表示
されます。計算上は、14.8センチですが、インチとセンチの単位変換をする際の
誤差がわずかに出ます。これで、幅に関しては、正しい大きさになりましたね。
ところが、ここでひとつ問題が出てきます。そう、縦の長さが、葉書のサイズよりも
長くなってしまうのです。
これは、デジカメ写真の縦と横の比率と、葉書の縦と、横の長さの比率の違いから
発生します。こういう場合、打つ手は2つあります。
ひとつは、高さを800ピクセルにするパターン。ただし、このやり方は、横(幅)が
葉書のサイズよりも小さくなりますので、実際にプリントしたときに、余白が出て
しまいますね。
もうひとつは、縦の長さを切って、葉書のサイズにあわせるやり方です。余白を出さずに、
きれいに印刷するには、縦の長さを切ったほうがよいということになります。
下の写真を参照してください。
縦の長さを切るということなので、この写真の場合、下の石垣の部分をきったほうが
よいと、見当をつけます。上を切るか、下を切るか、それは、画像によって
かわってきますね。
デジカメ写真のデータと、ペーパーの縦横の比率の関係で、切らなければならな
ことは、よく起こります。プリントする場合は、プリントペーパーの
縦横の比率をあらかじめ考えて、撮影したほうがよいかも知れません。
フォトショップのメニューのイメージ→画像サイズで、次のウインドウを出し、
ピクセル数を指定します。下図を参照してください。
上のダイアログの四角います目が9個あります。この中の中央の上が選択され、
白くなっていますね。今回の場合、幅は変更する必要はありません。
高さのみを888ピクセルから800ピクセルまで切ればいいので、上の
升目が白く反転しています。これは、上を残し、下を切るということです。
高さのダイアログ内の数字を800ピクセルと指定すると、残りの88ピクセルが
画面の下を切ることになりますね。
もし仮に、中央を白く反転させている場合は、上下に均等に切って、高さが
800ピクセルになるように、フォトショップは画像をカットします。
画像を切りますが、よろしいですかと、フォトショップは聞いてきますが、
切ればよいので、作業します。
このようにして、画面のピクセル数を、プリント解像度に合わせます。
ここでは、ピクセルであわせる方法を選びました。フォトショップは、
プリント解像度を指定すると、実際のcmなどの単位でもサイズ設定が
できるので、実際にはもう少し、簡単なのですが、フォトショップ以外の
画像編集ソフトをお使いの方のことも考え、正攻法で、
説明させていただきました。
デジカメプリント用の最適な解像度を得るのは、結構面倒なものですが、
何度か実際に作業をしてみて、慣れると、自分が思った通りの画像を
きっちりと得ることができます。
これは、私個人の考えですので、参考程度に聞いていただければいいのですが、
カメラマンによっては、画像をカット(トリミング)しなくてもよいように
構図を考えるようにという人もいますが。確かに、構図をきちんと構成する
という意味では、正しいのですが、実際には、プリント用紙の縦横の比率の
違いを計算して、多少マージンを残した撮影方法もよいのではないかと
私は考えます。
最近の、1000万画素以上のデジカメの性能を考えると、少々、画像を切ったから
といって、大勢に影響はほとんどないと思います。
実際にプロの現場では、ポスター用の撮影などは、文字が入る部分なども計算して
撮影するので、ぎりぎりの撮影は、しないほうが賢明かもしれませんね。
私もプライベートな撮影のときは、プリントするときの縦横まで計算して、
画面構成をすることが多いです。
それでは、ややこしい話ですが、実際に自分でプリント解像度にあわせた
デジカメ写真データを作る練習をやってみてください。
画素と印刷サイズのことが、非常によく理解できますので。勉強になりますよ。