この項のデジカメ写真こぼれ話では、黄色い花を撮影したときの、イエローかぶりについ
て、書かせていただこうと思います。まずはしたの写真を見てください。
一見きれいな菜の花なのですが、全体に黄色がかぶっているのが、
おわかりになるでしょうか?かぶるというのは、花だけが黄色でなければ
いけないのに、全体が黄色っぽくなる、などの現象をかぶるといいます。
比較のために、補正したものをお見せしましょう。
上の修正していないものと比べると、花の黄色と、茎のみどりいろが、きちんと分離して
いるのがお分かりいただけますでしょうか?
デジカメ写真を撮影していて、よく気になるのが、この黄色かぶりなのです。
春の気候のよい時期に、菜の花を撮影する機会はどなたも多いと思いますが、
私が思うに、たいていの機種で、この黄色かぶりは起こるようです。
私がデジタルカメラをメインに使うようになったのは、ニコンのD70のころから
なのですが、菜の花など黄色いものを撮影したときに、黄色がかぶってきてしまい、
花の黄色と、茎などの緑色が、きちんと分離してくれないという癖は、デジカメ
特有のもののようです。
ファインピクスや、コンパクトデジカメも、各種使ってきましたが、程度の差こそあれ、
みな一様に、この癖はあるようです。
フィルムの場合、一見一枚の薄いフィルムなのですが、感光層は、カラーフィルムの
場合は、3層構造になっているのです。赤、青、黄の3色が、別々の層で感光し
発色をするので、特定の色がかぶるということはあまりありません。
特定のフィルムで、遠赤外線に反応し、マゼンタ(紫系の赤)がかぶるフィルムも
ありますが、それは、遠赤外線に反応しているからで、遠赤外線がない状況では
正常に発色します。まあ、フィルムの話は、本サイトの趣旨ではありませんので、
また、何か機会がございましたら、お話させていただきますが、すべての色を
一面の画素で感光するデジタルカメラのCCDでは、時にこういった現象が起こるようです。
カメラマン仲間の話では、シグマのフォビオンCCDは、各色を3層構造になった
CCDで感光するので、そういった現象はないとのことでしたが、私自身は試したことは
ありませんので、確定情報ではありません。
ともあれ、現状では、レタッチで、カラーバランスを修正して、きちんとした色に
戻すしかないようです。この原稿を書いている時点では、レタッチのカラーバランスの
記事は、まだアップされていませんので、お楽しみにお待ちください。
いずれにしても、デジカメでは、補正をすることが必要になる状況は多いようですね。