この項では、太陽の位置と、空の入れ方と、ハーフNDフィルターについて、書かせてい
ただこうと思います。太陽の位置が、自分の好みの位置に来るまで、待つことができる風
景写真ならば、待ってから撮影ということも可能ですが、スナップショットなど、人物の
位置関係などで、やむなくシャッターを切らざるを得ない状況もあるものです。
まずは、一枚目の写真を見てください。
これは、太陽を背にした、順光の状態でのスナップ。
こういった場合は、構図は比較的簡単に決めることができます。
空のさわやかさを強調するために、あえて空を大きく入れてみたものです。
遠くに鉄塔が移りこんでしまうのはわかっていたのですが、人物の位置と、梅の木の
位置が良かったのと、事実を敢えて事実として見る人に伝えたいという意図で、
鉄塔は残しました。(レタッチで消すことも技術的には可能です。
詳しくはレタッチの項で解説します。)

上の写真は、画面左方向から光がきています。人物の位置関係が良かったので
シャッターを切りましたが、空を大きくいれて、梅を大きく入れると、
空にムラができるのと、空の明るさの影響を受ける分、分物が暗くなるので、
空の範囲を少なくして、人物を明るくしています。(オートカメラの特性上、
明るい部分が減ると、その他の部分を明るく撮影する性質がありますね)

上の写真は、逆光に近い形です。こういった状況で、空を入れると、
空は真っ白に飛んでしまうし、人物は完全にシルエットになってしまいます。
このとき、私は、カメラをやや下に向けて、極力空をカットするように
構図をきめました。人物はシルエット気味になりますが、それでも十分判別できると
判断しました。逆行は、うまく使うと、物が立体的に見えるという特性もありますね。
状況次第では使える手です。極力空を入れない構図を考えるのがポイントです。
このように、撮影しながらも、頭の中はくるくると回っているのです。
読者の皆様、難しいとは思わないでくださいね。慣れです。慣れ。沢山写真を
撮ったりしているうちに、余裕が出てきて、考えることができるようになってきます。
がんばってください。
空の明るさや、あるいは、極端に明るさの差があるときに良く使うのが
ハーフNDフィルターです。まずは、下の写真を見てください。
私事で恐縮ですが、私はこのフィルターはよく使うほうです。

ハーフNDは、画面の半分の光量を落とすことができるフィルターです。
この場合、空が明るすぎて、スケートを楽しむ人が、暗くなってしまうので、
空の明るさを落とすように使いました。楕円で囲んだ部分が、境目です。
境目がはっきりしているものと、グラデーションのように滑らかに変化するものと、
ありますが、滑らかに変化するものの方が、結果が自然に写りますね。
空も、いい感じに青く落ちて写ります。
多分、黙っていたら、フィルターを使ったことには誰も気づかないでしょう。
また、どの程度の光の量を減光するかによって、何種類かありますので、
いくつかそろえる必要があるかも知れません。
そして、PLのようにレンズにねじ込む円形のものもあるのですが、角型の
境目を任意の位置に移動できるもののほうが、実際の現場では使いやすいです。
写真に空をうまく入れると、非常に美しくなりますが、光の位置関係をしっかり読んで
構図を考えると、さらに、一歩うまい写真が撮れると思いますよ。