この項では、前項での雪の補正以外に、皆様が好んで撮られるだろう、夕日、
朝日の写真と、その補正について、話を進めさせていただこうと思います。
まず、次の3枚の写真を比較して見てください。
上から順番に、暗い、普通、明るいとなっています。普通、カメラが判断した露出の場合、
一番上のように、暗い写真になってしまいます。なぜなら、太陽の明るさに引きずられ、
カメラが光の量を制限しようとして、写真全体は暗くなってしまうわけです。
私が上の3枚の写真を撮影したとき、太陽の強力な光が入ることを計算し、
+0.7補正、+1補正、+1.7補正の3カットで撮影しました。+0.7明るくなるように補正し
た状態でさえ、なお暗くなります。
一般に、見た目の明るさを適正露出とするならば、真中の写真を選ぶといいでしょう。
つまり、強力な光源が入る場合は、補正を明るい方へとかけると、良いというわけです。
ただし、夕日をテーマに写真を選ぶとすれば、私は、一番上の、暗めの物を選ぶと
思います。画面が暗くなっている分、夕焼けの感じが濃厚に出ているからです。
逆に、夕焼けの中の街というテーマで写真を選ぶ場合は、一番したの写真を選ぶでしょう。
このように、露出の程度を変えると、結果が大きく変わる場合があるのは、コンパクト
デジカメの項でもお話したとおりですが、さらに補正の考え方を進めて、自分の意図に
合ったものを正しいとするならば、また、違ったものを選ぶ場合もあります。
そのため、露出を変えたものを何枚か、撮影して見るのも、大事なことです。
撮影時には失敗だったと思ったものが、以外に作品として発表するときに、自分の
意図に合ったものであるということは、良くあることです。
迷ったときは、余裕があれば何カットか撮っておくべきです。