
この項ではデジカメ写真と補正について書いていこうと思います。
前回、自動で撮影しても、大半はうまくいくという書き方をしたのですが、
補正が必要になる場合もありますので、これから、作例写真と、
その補正をケーススタディという形で、書いていこうと思います。
露出の理論というのは、前回お話したとおり、非常に複雑です。細かく説明すると、
18パーセントグレーの基準露出とか、非常に難解な説明をすることになってしまいますが、
おそらく、楽しみで写真を撮っておられる人が大半であろうとの考えから、
状況と、補正についての解説といった形で説明していったほうが、おそらく一般の
読者の皆様には、理解しやすいだろうとのことから、状況とその解説で
説明していきます。
まず、補正が必要になる最大の条件は雪ですね。雪を白く撮影するのは、
デジカメにとって、難しいことなのです。なぜなら、カメラの自動露出は、
明るいものを暗く撮り、暗いものを明るく撮る性質があるからです。
雪は皆さんご存知のとおり、白いですよね。真っ白なものを撮影しようとすると、
カメラは、白い=明るい と解釈してしまうのです。
デジカメの機種によって程度の差はありますが、雪のような真っ白なものは
明るいから暗く撮影しよう・・・・と、カメラが判断してしまうのです。
そういった状況下で撮影をカメラ任せの自動で行うと、上の写真のような、
非常に暗い写真になってしまいます。
そういった状況下では、露出を+補正(プラス補正といいます)するわけです。
+補正というのは、簡単にいうと画面を明るく撮るということだと理解しておくと
わかりやすいと思います。+0.7(プラス2/3補正という言い方もします)で撮影しました。

画面が明るくなったのが、おわかりいただけるかと思います。
どの程度明るくするのかは、状況にもよりますが、デジカメの場合0.5〜1.0くらいで
だいたい雪が白く写ります。(+1/2〜+1という書き方をするときもあります。)
余談になるかもしれませんが、ネガフィルムの場合はもっと大きく1.0〜1.5
動かしたほうがいい場合が多いです。これは、デジカメのCCDは
フィルムに比べてダイナミックレンジが狭い分、少しの補正で
大きく結果が変わるからですね。
さらに大き+1補正したものが下の写真です。
雪の白さの度合いが変わってくることに注目してほしいと思います。
あまり+補正しすぎると、白く飛んでしまう部分が出てきます。
幸い、デジカメは結果がすぐに液晶画面で確認できますので、出来上がった
写真を画面で見ながら、補正量を決めてください。
少しの誤差であれば、パソコンでレタッチもできますが、画質の劣化を極力抑える
意味においても、なるべく撮影段階で完成した形に近づけるほうがいいかも知れませんね。
いずれにしても、雪景色というのは、意外に撮影の難しい素材ですので、
補正量を変えたものを何カットか撮影しておくとよいでしょう。